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BYUN SHI-JI · FŪDO 094

帰路

The Way Home

1990 · Jeju, middle period

Byun Shi-Ji, The Way Home, 1990, Jeju Fūdo painting

作品テキスト

男と馬が
遠い道の果てに帰ってきた。
馬は首を垂れ、
男は疲れた体で
そのそばに立つ。
帰るとは、
発つ前へ戻ることではない。
家は空き、
待っていた人はおらず、
過ぎた時はふたたび開かない。
それでも帰ってくる。
すべての旅立ちの果てに、
疲れていても帰ってくるものがある、ということ。
道を見失い、
体が曲がり、
迎えてくれる者がいなくても、
ついには自分の場所へ向かう
一つの心が残る、ということ。
おそらくそれが、
ピョン・シジが最後まで
絵の中に残したかったものだ。
旅立ちは運命であり、
帰りは宿命であった。

主要文脈

邊時志は、済州の風土を単なる背景ではなく、存在の条件として描いた韓国の近現代画家です。孤独、待つこと、風、枯れ草の色を通して、地域性と世界性を結ぶ韓国モダニズムのグローカルな美学を築きました。

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