The Byun Shi-Ji Atlas WORKS · FŪDO · LANGUAGES
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BYUN SHI-JI · FŪDO 056

母牛と子牛

The Cow and the Calf

1978 · Jeju, early period

Byun Shi-Ji (변시지), The Cow and the Calf, 1978, painting from the early Jeju period, shaped by wind and dried-grass colour.

作品テキスト

四十九の身で帰ってきて、彼はふたたび子どもになった。
故郷へ帰ったのではない。母の懐へ帰ったのだ。
母が働いていた野。子牛が母牛について歩いた場所。
子どもがそのそばをめぐっていた、温かな午後の光である。
やがてこの光は、もっと乾いてゆくだろう。
母は去り、野は空き、子どもは老人になるだろう。
同じ光が、孤独の色へと沈むだろう。
けれど、まだではない。
まだ母が野にいて、彼はそのそばにすがることができる。
まだ、今は。

主要文脈

邊時志は、済州の風土を単なる背景ではなく、存在の条件として描いた韓国の近現代画家です。孤独、待つこと、風、枯れ草の色を通して、地域性と世界性を結ぶ韓国モダニズムのグローカルな美学を築きました。

画家済州日本ソウル秘苑(昌徳宮後苑)近代現代芸術美術