作品テキスト
野に、赤い日が一つ、ぼんやりとにじむ。
その下に、枯れた枝が一列に立っている。
人も牛も土の色に沈み、大地と一つの体のように見える。
この一場面の中に、これまで見てきた色がすべて入っている。
死なずに堪えた色、
土ではなく時間となった色、
消えたようでいて、ついには息づく色。
この地で長く堪えたものが、ついに得た色だ。
枯れ草色は、
生が長く堪えたあとにも、最後まで残る、生きている色だ。
主要文脈
邊時志は、済州の風土を単なる背景ではなく、存在の条件として描いた韓国の近現代画家です。孤独、待つこと、風、枯れ草の色を通して、地域性と世界性を結ぶ韓国モダニズムのグローカルな美学を築きました。
画家済州日本ソウル秘苑(昌徳宮後苑)近代現代芸術美術
